2021年6月度プログレスミーティング 南部 靖之 グループ代表講話
- 2021年6月29日
- 読了時間: 9分


皆さん、こんばんは。
今回も、オンラインプログレスミーティング、青海波「波乗亭」から日本中の皆さん、
世界中の皆さんにお送りします。早く一緒にワクチンも終えて、
一堂に集まるプログレスミーティングを行いたいと切に願っています。
今1年間のパソナグループの取り組みの映像を見てもらいました。
昨年度は、これまでのパソナの45年間の歴史の中でも、
とても輝かしい1年間だったと思います。
コロナ禍という、社会が一変するような、絶望的な環境の中で、
パソナグループの社員が一丸となって、社会の危機に大胆に立ち向かう姿に、
私は感動と誇りを感じました。
皆さん一人ひとりが、一生懸命、使命を成し遂げようする姿勢が、
パソナグループの「底力」を引き出し、さらに「新しい、強いパソナ」を創りました。
それを見て、パソナの未来に向けた可能性と、
希望に満ちた展望が、私の胸に湧き上がってきました。
いま、大河ドラマで注目を集めている渋沢栄一は、
「夢七訓」という言葉を残しています。
「夢なき者は理想なし 理想なき者は信念なし
信念なき者は計画なし 計画なき者は実行なし
実行なき者は成果なし 成果なき者は幸福なし
ゆえに幸福を求むる者は夢なかるべからず」
すなわち「すべては『夢』から始まる!」ということです。
「夢」を持った者のみに、天は計画を立てる力をくれる。
計画は、行動の原動力です。
そして、希望という言葉で発信していくことが、
「この指とまれ」で集まった仲間と共に、社会を動かす うねりとなります。
パソナグループは、45年間の歴史の中で、常にその時代の「社会の問題点」に向き合い、
大きな「夢」を描き、挑戦してきました。少し、歴史を振り返ってみましょう。
まず「女性の雇用創造」。
創業時、45年前、家庭の主婦が再就職を望んでも、パートやアルバイトばかりで、
それまでのスキルを活かせる仕事がなかった。
1日4時間でも、1か月に1日でも、10万人の会社でも、10人の会社でも
給与や福利厚生、教育の格差、男女の格差がない社会を創る!
そうした「夢・ビジョン」を掲げて、人材派遣の仕組みを作りました。
中でも、女子大生の就職は厳しかった。
そこで、研修を通して、卒業後の就労支援に取り組みました。
こうした中、1986年には「男女雇用機会均等法」ならびに「労働者派遣法」が施行。
今では「女性活躍推進法」もでき、
性別に関係なく活躍できる社会になりつつあります。
続いて、「シニアの雇用創造」。
1980年当時、日本は「55歳定年」の時代。
政府のシルバー人材センターが紹介する仕事は、単純労働が中心でした。
そこで、年齢に関係なく、経験豊富な人材を活かす場を創ることにチャレンジしました。
1986年には、「高齢者雇用安定法」が改正され、60歳定年が努力義務となり、
なんと、この春からは、70歳までになりました。
1992年には、「内外価格差の是正」という御旗を掲げ
「複雑な流通機構の改革」を目指して、「デザイナーズ・コレチオーネ」を設立!
結果、今では海外ブランドのバッグや化粧品は、海外と変わらない価格になりました。
1995年に起こった「阪神・淡路大震災」では「5年間で5万人の雇用を創る!」を
スローガンに掲げ、まったく新しいコンセプトのデパート「神戸ハーバーサーカス」、
ならびに、ミュージックグルメ船「コンチェルト」を就航しました。
震災で打ちのめされていた神戸の人たちに、未来への希望と、
たくさんの笑顔を作りました。
今では一般的な「確定拠出年金・401K」も1998年に、パソナが日本で初めて
提唱しました。結果、派遣スタッフも、クレジットカードや住宅ローンが
組めるようになりました。
次は、「農業分野の取り組み」です。
「平成不況」と呼ばれるものには3つあります。
1回目は、バブル崩壊後の1991年から93年、
2回目は、金融機関の破綻等による1997年から99年。
パソナが農業に着目したのは、3回目のITバブル崩壊後の2001年でした。
失業率はなんと、5.5%を記録。
フリーター・ニート問題や、団塊の世代の一斉退職による就労問題などが
大きくクローズアップされていました。
「地方創生は農業にあり!農業で雇用を生む!」
「安心・安全な食で、健康を守る!」という志を持って
地下農場「パソナO2」や「パソナ農援隊」を設立し、農業の新しい可能性に挑戦しました。
2009年には「農地法」が改正。
農業のイメージが向上し、新規就農者が増加しました。
また、2008年に起こったリーマンショックによる、若者の過去最悪の就職難。
そこで「新卒者10万人に仕事を創る!」という大きなビジョンを掲げ、
2010年に「フレッシュキャリア社員制度」を開始。
その結果、3年間で7,300人の若者の就労を支援できました。
この仕組みは、国や自治体の就労支援制度のモデルになりました。
そして、今年で10年目を迎えた「東日本大震災」。
復興と雇用創造に向けて、「新産業を創る」というビジョンを掲げ、
グループ一丸となって、地方自治体と連携し、
東北未来戦略ファンドを通じて、新規事業が次々と生まれました。
また、「東北六魂祭」を6年連続で企画し、被災地の人々の心を元気づけました。
「パソナが動くと、社会が変わる!」
こうした挑戦の歴史が、今のパソナグループを創ってきたのです。
振り返ってみると、今日のパソナグループがあるのは、4つの理由があります。
1つ目、「経営理念が明確化されていた」
「社会の問題点を解決する」という企業理念の下、
「私たちは何のために働き、何のために社会に存在するのか」という、
「ビジョン」や「社会への使命・役割」が明確化されていた。
2つ目、「知識よりも行動がまさった」
考えるよりも先に動いた。頭が光ってはいかん、おでこが光ってもまだまだいかん、
足の裏が光ってこそパソナの精神である。
3つ目、「会社を愛し、自分たちの仲間を愛した」
もし皆が会社の理念を理解せず、困難を克服しようとせず、
目先の仕事をこなすだけであったなら、
今日のパソナグループはなかったと思います。
そして、4つ目「自分たちの立場を運命と信じた」
だからこそ、私たちは様々な困難を打ち破り、ブレークスルーすることができたのです。
さて皆さん、パソナグループは昨年9月、淡路島への本社機能の一部移転を発表しました。
その淡路島で、去年1年間だけでも、たくさんの新事業と施設が誕生しました。
例えば、「青海波」、ニジゲンノモリの「ドラゴンクエスト」「淡路シェフガーデン」
「オーベルジュ フレンチの森」。そして、今年4月、日本創生大学校を開校。
様々な人材育成・雇用創出プロジェクトも開始しました。
こうした実績を踏まえて、今年度の淡路島事業の構想を発表します。
「淡路ネクスト・2021」です。
淡路島に、世界で最も豊かな生き方・働き方のできる社会を創っていく。
今年度は、この5つに取り組みます。
①Hybrid Career(ハイブリッド・キャリア)
②Wellness Life(ウェルネス・ライフ)
③Art & Culture Base(アート&カルチャー・ベース)
④Awaji Venture Island(淡路 ベンチャー・アイランド)
⑤International Hub(インターナショナル・ハブ)
順に説明します。
1つ目、「Hybrid Career」
「ハイブリッドキャリア」とは、時間・場所・職種など、
これまでの枠組みにとらわれない、新しい働き方です。
例えば、平日は淡路島で働き、土日は東京で過ごす。
午前中は農業をやり、午後はオフィスワークをする。
パ
ソナグループで働きながら、音楽家として活躍する。
淡路島を、年齢・性別・国籍・障害の有無に関わらず、
誰もが「ハイブリッドキャリア」を実践できる、最先端の場所にしていきます。
2つ目、「Wellness Life」
淡路島を、自然豊かな環境のもと、農業や食を通じて、
健康的なライフスタイルを実現できる場所にします。
今年の春にオープンしたオーベルジュ「フレンチの森」。
地産地消のオーガニックな食材を使った、和風フレンチが大変人気です。
また、夏には「農家レストラン」がオープンします。
「食と健康」をテーマに、実際に農業に触れて、健康的な食について学ぶ
研修ツーリズム事業を開始します。
来年の春には、「空中Zen道場」もできます。
宿泊や、座禅・ヨガも体験できる、マインドフルネスな空間です。
そして、カゴメや伊藤忠など大手企業15社と組んで、
植物性食品で持続可能な社会の実現を目指す
「Plant Based Lifestyle Lab」(プラント・ベースド・ライフスタイル・ラボ)
を設立しました。健康的な食を選択できる社会を目指します。
3つ目、「Art & Culture Base」
来年春には「クラフト・スクエア」がオープンします。
伝統工芸の職人やアーティストが集い、制作活動をしながら、お互いに交流することで、
新たなインスピレーションが生まれる場所にしていきます。
また、「音楽島プロジェクト」では、イベントやコンサートの企画を全国から募集し、
音楽家やプロデューサー人材を集めます。
淡路島を、音楽や芸術・文化が溢れる「音楽島」にしていきます。
4つ目、「Awaji Venture Island」
例え
ば、トヨタ自動車や三井物産と共に、自宅で医師の診察を受けられる
「メディカル・ホスピタル・カー」事業。
この他にも、淡路市や大手企業と共に、「スーパーシティ構想」も進めています。
近い将来、空飛ぶ自動車が淡路島を飛んでいるでしょう。
そして、起業家やベンチャー企業が集まる、
インキュベーションの仕組みやインフラを創ります。
5つ目、「International Hub」
世界から人が集まる、魅力あふれる島にします!
淡路島と、オーストラリア・インドを含むアジア全域とアメリカの
各地域の大学と連携する「AACoE」を設立します。
CoEとは「センター・オブ・エクセレンス」。
世界の教育機関やラボでよく使われている言葉で、
トップレベルの人材や環境、設備などを持つ組織のことです。
地方創生をテーマに、世界中から様々な分野の専門家が集まり、
淡路島を「地
方創生の最先端のモデルケース」として、世界に発信していきます。
また、国連食糧農業機関(FAO)の下部組織として淡路島に設立した「YUNGAジャパン」
では、日本の子供たちや大学生に、グローバルな視点でSDGs教育を行っています。
さらに、ベトナムやインドの工科大学と連携して優秀なITエンジニアを誘致します。
ここ淡路島を、世界中の人々が集い、交流するハブにしていきます。
楽しみにしていてください。
これら5つの、「淡路ネクスト・2021」を掲げ、
今年も次々に新しい事業を仕掛けていきます!
さて、みなさん、冒頭に「すべては夢から始まる」という話をしました。
創業45年目という節目の今年、さらなるパソナグループの未来に向けた夢を持つ!
すなわち、新産業の創造です。
そのためには、まず「国創りは人創り!」社員とエキスパートスタッフの方々から、
人材登用の仕組みを作ります。
例えば、世界中で急務のAI/IoT、DX、グローバル、SDGsなどの専門人材、
淡路島の音楽・芸術・文化などのプロデューサー人材など、
志高いメンバーを、世界中から募集します。
そこで、全世界から人材を募集する窓口「陽だまり場」を作ります。
「陽だまり場」の「陽」とは、エネルギーの源であり、社会に明るい希望を与えます。
私の好きな、ヘレンケラーの
言葉。
Keep you face to the sunshine, and you cannot see the shadow.
「前を向いて前進していこう!」
さあ、今年度のスローガンは「一芯 一
念(いっしん・いちねん)」!
一芯:企業理念・パソナウェイという芯をぶらすことなく、
一念:心を一つに、一致団結して、決意と覚悟をもって、雇用創造に挑戦する。
「一芯一念」を胸に、健康に感謝して、今年度も皆で頑張っていきましょう。




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